フランシスコ教皇様への感謝にあふれて ~パパ様からのお手紙が精道へ
11月24日、大きな喜びのうちに、長崎にフランシスコ教皇様をお迎えしました。
雷が響き、雨が降りしきる中、教皇様に会うために大勢の人々がそれぞれの会場へと向かいました。
午前10時の「爆心地公園の集い」には、本校から代表中学生も参列させていただきました。献花、目を閉じて祈られるお姿、核兵器廃絶を訴え平和への歩みへ勇気を鼓舞する力強いパパ様のメッセージが、私たちの心に残ります。精道の子どもたちも、この大切な祈念の時を教皇様と共にしました。
この日の奇跡的ともいえる天候の変化は、まさに教皇ミサの舞台支度のようでした。朝、空一帯を覆っていた雨雲は、正午前から去り始め、天は見る見るうちに青空へ。陽射しがどんどん強まり、気持ちも晴れやかになったその時、ミサ開始のために教皇様がご入場されました。
(※精道ファミリーの方々が、下の写真の、パパ様の後方スタンド席に写っています。) ビッグNスタジアムは、一斉に数万人の大きな歓呼に包まれました。バチカンや日本、アルゼンチンの旗がひらめく中、私たちの大歓迎に答えて、高く手を挙げ、あちらにもこちらにも優しいまなざしを向けられながら教皇様が入場されました。
教皇様によるミサは荘厳でした。ラテン語、日本語、そして英語やベトナム語も交えながら、ミサ典礼の一致のうちに、皆が心合わせて祈る感動の時でした。
さて、900人規模の聖歌隊には、精道の小学生が30人余り参加。事前に、指揮者の神父様から学校でご指導いただき練習してきた聖歌を、子どもたちはパパ様のために一生懸命歌い続けました。ミサの終了後まで、見事なコーラスの祈りが空高く響いていましたね。
(★以下は、聖歌隊の小学生の学校での練習風景です。
指揮者の神父様がご多忙の中、ご指導に駆けつけて下さいました。テレビ局の卒業生も応援に来校して下さいました。みじょ娘さんたちもがんばりましたね。)
82歳の教皇様がはるばる日本を訪れてくださいました。行かれる先々で、全身全霊を込めて祈り、語りかけ、励まされるお姿がありました。長崎の人々に、日本の人々に寄り添う優しさと力強さは、いつまでも私たちの心に生き続けることでしょう。
「あなたに、話がある。」教皇様は、私たち一人ひとりの良心を呼び起こし、祝福を与えてくださったのでしょう。精道ファミリーの皆さん方と共に、そして、学校にお迎えしていた、フィリピン、香港、台湾、韓国などからの巡礼団の皆さん方と共に、私たちは本当に大きな喜びをいただきました。
さて、そのパパ様から、私たちは二度もお手紙をいただきました。パパ様をお迎えするためにと五月から始めていた「霊的花束」のロザリオの祈りは、およそ1300本を数えました。子どもたち、保護者の皆様方、教職員が、教皇さまとその御意向のために精道ファミリー皆で紡いだお祈りの花束です。駐日ローマ教皇庁大使館にお届けした私たちの気持ちと祈りに対し、パパ様からの感謝とメッセージが、大使ジョセフ・チェノットゥ(Joseph Chennoth)大司教様を通じて、二度のお手紙やロザリオの贈り物として、私たちの元に届けられたのです。本当に愛情深いパパ様に、感謝の念があふれます。
(※この下の素晴らしい写真は、精道の保護者のお父様が撮影され、ご提供下さいました。御礼申し上げます。)
「フランシスコ教皇様、パパ様、ありがとうございました。」
この大きな、大きな感謝のうちに、私たちは2019年の幕を閉じようとしています。